園長通信
園長先生からのメッセージ
19.ポジティブ ワードが子どもを伸ばす 〜 魔法の言葉力
2011-03-11
いよいよ卒園も間近になってきました。
園に対するいろいろご協力ありがとうございました。
最後になりますが小学校に上がるうえでお伝えしたいと思います。
ご存知のように子どもに対する親のことばの影響力は大きなものがあります。
あの盲目の天才ピアニスト辻井伸行君のお母さん(辻井いつ子さん)が出している本にこんな一説があります。
私は子育ての間は、できるだけネガティブ・ワードは使わないようにしてきました。「できない」「だめ」「分からない」などなど。
生活の中で人は無意識に、ネガティブな言葉を使ってしまいます。
もちろんできないことはできないし、無理なことは無理なのですが、チャレンジする前から「無理」「できない」などと言ってしまったら、最初から精神が縮んでしまうように思うのです。
そうではなく、何か課題が出てきたら、「やってみよう」「挑戦してみよう」といった言葉に出して行動するように心がけてきました。
というように、言葉の力の大切さを述べています。子どもには挑戦する言葉を投げかけてやることが必要です。それはその子の未来に通じていることだからです。現実の中でどうしてもネガティブに言いがちになる言葉ですが、少し心がけることで子どもはとても勇気付けられます。
いつでも「やればできる」「行動を起こせば必ず結果はついていくる」といった気持ちで子どもにアクションを起こしてみてください。このポジティブ・ワード、そしてポジティブ・シンキングが大きな変化、そして大きな夢につながっていくかもしれません。
それと、関連して、親の「望み」と子どもの「好き」の関係についても大切なポイントがあります。女の子だと、小さいころは「女の子らしく」とかピアノを習わせたり、また男のなら、「男の子らしく」といった勝手にイメージをふくらませることがあります。
子どもの「好き」ではなく、親の「望み」が勝ってしまう。ということです。
世間や親の常識にわが子を押し込んでしまうことがありませんか?
今の時代、ずいぶん女の子も変わってきて社会にでてくる世の中です。女の子、男の子という垣根もなくなってきています。
親の価値観で子どもの「好き」を限定しないことです。小さいうちは何が向いているかがわからないかも知れません。でも見方を変えてよく見てみると子どもの「好き」が分かってきます。個性は「宝」にもなります。子どもの長所を最大限に発揮できる「環境」をつくるのも親として大事な責任です。そういった親の一生懸命な姿勢が子どもに伝わります。「親が力強い見方になってくれる」といった精神的なよりどころ、安定した気もちが子ども、子育てに重要になってきます。
園ではいろいろなきっかけを与えました。これからが個性が開花していくときかもしれません。ぜひ純粋な動機で子どもの「好き」に関わってあげてください。あきらめることなく。
辻井いつ子さんの本もぜひ読んでみてください。とても読みやすい本です。おもしろい逸話が満載です。
余談ですが辻井伸行君が世界的に有名な国際コンクールで日本人初の優勝したのが2009年で21歳のときです。それ以来世界中からオファーがきているそうです。そしてつい先日あのNYの殿堂、カーネギーホールから出演依頼があったそうです。すごいことですね。日本人として応援していきたいですね。
ありがとうございました。 園長 遠藤崇浩
ありがとうございました。 園長 遠藤崇浩