園長通信
園長先生からのメッセージ
18.子供は天から授かった宝物
2010-04-07
この言葉、久しく忘れ去られている言葉だと思いませんか。ただし、この言葉の解釈ですが、だからこの子のために楽しい思いばかりさせることや、昔から比べると豊かすぎるぐらいの社会なのに、この子だけにはいい思いをさせたい、などといった親の盲目的な思いあがり(盲目的過保護)、さらには理想の親の顔を見せるために夢中になって走り、教育ママに走っていくなどのことを言ってるのではありません。
この子育ての熱心さは大切ですが、「叱る教育が大切」というと「叱る」ことだけに、「ほめる教育が大切」というと「ほめる」ことだけに熱心といった極端な例が目につきます。子育てには両義性といって常に両方からの言葉がけが大切です。それも時と場所と内容によって応じてあげないといけないということが求められます。
つまりすべてはバランスなわけです。ですが、このバランスの必要性を認識するのとそうでないのとは大きな違いが出てきます。ご家庭ではどちらのタイプでしょうか。
冒頭の言葉の件ですが「宝」とは個人ではなく、社会の「宝」という意味です。古来、日本では子育ては「地域」で育てていました。地域の力なくしては子育てができなかったともいえます。コミュニケーションが自然に生まれ、「お互い様」ということが自然で行われていました。そして地域の方にだめなことは厳しくこどもに指導してもらえる人がいました。だから善悪の判断の基準がついたとも言えます。そして大きい子が小さい子をいたわったり、逆に年齢を超えて冒険もあったりで暗黙の秩序が保たれていました。今は残念なことに豊かな日本ゆえ、それが薄れて逆の傾向になっています、、、
かたや海外に目を向けるとドイツでは「子供は天から授かった謎」というそうです。そう考えると子供は不可解なことばりで言い当てた言葉だと思います。
でもこれも同じように子供の見方を教えてくれています。つまり我が子でありながら、少しだけ客観的に子供を見つめることを勧めています。兄弟姉妹であっても一人一人違った人格があるということです。私から生まれてきたら、当然「わたし」の「モノ」という見方で思っているけれども、はたしてそれでいいのか、社会の中で育てなくては社会の中で生きていけなくなってしまう人間になってしまうこと。(日本人なら集団生活こそ元来日本人のもっている感性に同調します)さらには、大切なのは、どんなに小さくても私と違った「一人の人間」だと思うこと、を伝えています。やはり「天からの〜」なのです。そして感謝すべき存在なのです。
子育てとは子供が一人の人間として成長する過程にある、いわゆる謎解きに寄り添い、悩み苦しみ、そして感動に出会いながら、親と子が共に成長することなのではないでしょうか。
この子育ての熱心さは大切ですが、「叱る教育が大切」というと「叱る」ことだけに、「ほめる教育が大切」というと「ほめる」ことだけに熱心といった極端な例が目につきます。子育てには両義性といって常に両方からの言葉がけが大切です。それも時と場所と内容によって応じてあげないといけないということが求められます。
つまりすべてはバランスなわけです。ですが、このバランスの必要性を認識するのとそうでないのとは大きな違いが出てきます。ご家庭ではどちらのタイプでしょうか。
冒頭の言葉の件ですが「宝」とは個人ではなく、社会の「宝」という意味です。古来、日本では子育ては「地域」で育てていました。地域の力なくしては子育てができなかったともいえます。コミュニケーションが自然に生まれ、「お互い様」ということが自然で行われていました。そして地域の方にだめなことは厳しくこどもに指導してもらえる人がいました。だから善悪の判断の基準がついたとも言えます。そして大きい子が小さい子をいたわったり、逆に年齢を超えて冒険もあったりで暗黙の秩序が保たれていました。今は残念なことに豊かな日本ゆえ、それが薄れて逆の傾向になっています、、、
かたや海外に目を向けるとドイツでは「子供は天から授かった謎」というそうです。そう考えると子供は不可解なことばりで言い当てた言葉だと思います。
でもこれも同じように子供の見方を教えてくれています。つまり我が子でありながら、少しだけ客観的に子供を見つめることを勧めています。兄弟姉妹であっても一人一人違った人格があるということです。私から生まれてきたら、当然「わたし」の「モノ」という見方で思っているけれども、はたしてそれでいいのか、社会の中で育てなくては社会の中で生きていけなくなってしまう人間になってしまうこと。(日本人なら集団生活こそ元来日本人のもっている感性に同調します)さらには、大切なのは、どんなに小さくても私と違った「一人の人間」だと思うこと、を伝えています。やはり「天からの〜」なのです。そして感謝すべき存在なのです。
子育てとは子供が一人の人間として成長する過程にある、いわゆる謎解きに寄り添い、悩み苦しみ、そして感動に出会いながら、親と子が共に成長することなのではないでしょうか。